かんのれあ
「ちなみにかんのさんは、どんな路線でいきたいの?」


「へっ?」


てっきり河野さんにも"リアルな恋愛モノ"を求められるものだと思い込んでいたので、

予想外の言葉に素っ頓狂な声を出してしまった。


「いやいやいや、"へっ?"じゃないでしょ(笑)。

別にここで路線を話し合ったからと言って、これからそれに縛られる必要はないよ。

ただプロの作家として、ある程度の統一性がないと、せっかく掴んだ読者が離れちゃうわけだからさ、

そこまでめちゃくちゃやられちゃうと、さすがに俺もついてけない」
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