かんのれあ
河野さんのおかげですっかりやる気を取り戻したあたしは、

数日内に新しい企画をプロットの形で提出することができた。


が、その日の夜、携帯に連絡が来て、

「あはは、これじゃあダメだよ(笑)」

――なんて言われてしまった。


「これさ、最初から二人は両思いなわけでしょ?

勘違いですれ違って、相手が事故って――

まあ結局助かって主人公は想いを伝えるわけだけど、」


つまり、これじゃあどんなキャラでも話が成り立っちゃうよ、という事だった。
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