かんのれあ
鏡華さんは、その事をどこまで知っているのだろうか。


山崎さんの事だから、あたしの作ったものを、

あたかも自分が考えた事のように話したのかもしれない。


あたしはどうするべきかと口をもごもごさせていると、編集さんが入口から顔を出し、

「どうしたの?入っておいで」

と、あたし達を招き入れようとした。



それは紛れもなく、河野さんの姿だった。
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