3歳差恋愛
お母さんに迎えに来てもらう場所まで
先輩が一緒について来てくれた。
うん、優しい。
暗い夜道を2人でてくてく歩く。
「先輩はどうして陸上を始めたんですか?」
先輩のことをもっともっと知りたくて、
気になったことを聞いてみた。
「兄貴がやっててさ、その影響かな」
「お兄さん居るんですかー♪
あたし長女なんで上が欲しいです」
「そうなんだ♪俺は下が欲しかった」
なんて他愛もない話をしていたら、
あっという間に到着してしまった。
もうお別れなんだ…
淋しいな…
「もう親来てる?」
回りを探す。
心の中で居ないことを祈っていた。
…居た。
「居るみたいです」
「そっか。気を付けてな」
「ここまで来てもらっちゃってすみません」
「気にするなってー!」
最後の最後まで優しい先輩。
「…じゃあ…
ありがとうございました」
「おう!じゃあ、また!」