君が教えてくれた事〜晴香〜
お弁当を食べ終わると裏庭に田島君がいると聞いて急いで行った。
「じゃあ、あたしはここで待ってるから…」
「うんっ」
有里は走って田島君に近づきアドレスを聞いている。
ぼーっとしていると、誰かから声をかけられた。
「おーい」
振り向くと至近距離で斎藤俊が立っていた。
あまりの近さに驚き尻餅をつく。
「わぁ…っ」
「大丈夫?」
「…はい」
「なんで敬語?」
「年上だから…」
「いいよタメ口でっ」
あたしはゆっくり頷いた。
「今日ありがとな」
「…うん」
少ししてから有里が戻ってきた。
「晴香〜聞けたよ!」
「よかったね!」
「うん!どうかした?」
「何でもないよ…っ」
「じゃあ教室戻って帰る準備しよ〜!」
「うんっ」
教室に戻り帰る準備をして帰宅した。