君が教えてくれた事〜晴香〜
「かばってくれたのかな…?」
「もしかして…晴香、斎藤君の事気になっちゃった?」
「わからない…、でも他の男の子とは違う感情なの」
「いーじゃん好きで、あたしは晴香を応援するよ?」
「ありがと…っ」
掃除が終わり授業が始まる。
黒板の文字をノートにうつしていると、携帯にメールが受信された。
《キミノダイジナモノ、カエシテホシイ?》
知らないアドレス。
気味が悪くて返信をしずにいると、またメールがきた。
《イラナイノ?ダイジナモノ。コウシャノウラデマッテル、コナカッタラナクナル》
大事なもの…?
「先生、体調悪いので早退します…」
荷物を持って使われてない校舎裏に向かう。
周りを見渡したが何もない。
後ろから声がした。
「やっぱり来ると思った〜」
振りかえると見たことのない男の人が笑いながら立っている。
「誰ですか…?」
「覚えてないのー!?俺だよ!晴香ちゃ〜んっ」
「知りません…」