デスゲーム
電話の先に待つ者
《はい、もしもし♪》
(女の子の声だ!?)
…
…
ぼくはびっくりした…
絶対、怖い人か
詐欺師的な感じの
男の人が出ると
思ったからだ…
…
…
《もしも~し
あれ?
もしも~~し?》
…
「あっ!
す、、すみません!
あの、メール見て
電話したんですけど」
…
《あぁ、
アルバイト希望の
方ですね♪》
「は、はい」
《ちょっと待って
下さいねぇ♪》
「は、はい」
…
♪♪♪~…
電話口からは
保留音の
{おじいさんの古時計 }
が流れ始めた…
…
…
ぼくは待った
…
それにしても
女の子が普通に
受け付けをして
いるとは思…
!
《あっ、もしもし~
》
「は、はい!」
…
《来週の火曜日って大丈夫ですか~?》
「あっ、えっと
…はい、
だ、大丈夫でっす」
…
ぼくはしどろもどろになった
…
だが、まずい
このままじゃ
どんな仕事かも
分からないまま
いつの間にか
深みにはまって
しまう!!!
…
《それじゃあ…》
と、続ける女の子を
遮ってぼくは聞いた
「どっ!
どんなバイトなんでしょうかっ…?!!」
…
…
ぼくは焦りながら、彼女の言葉を
待った…
…
出し子か?
口座作りか?
窃盗か?
まさか
代行殺人かっ?!
…
…
…
不安の最中
彼女が笑いながら言った言葉は
実に意外なものだった…
…
…
(続く)