委員長が泣いた日(短編)


「ふ、ぁっ」

自然に漏れた甘い声。キスって舌入れるものなの?

吐息が耳を痺れさせて抵抗する腕さえも力を入らないようにする。


それでも何とか逃れようともがけばもがくほど委員長の力は強くなっていった。

怖い

そう思った。


泣いてた委員長が嘘みたいで、本当にズルいと思う。

こんなのってない。酷すぎる。


「嫌っ」


唇が離れてやっと言葉を話したというのに、今度は体が強張った。


委員長の舌が今度は首筋に這う。


「いやあっ」


悲痛な声を上げていくら委員長を押しても、委員長が私を解放することはなく、委員長の手がセーラー服の中に入っていった。



「委員長っやめてっ」



委員長である彼と同じように涙が頬を伝った。






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