スなおなキもち
「はあ―…、」

こうなっちゃうと廉は止められない

そんな事わかってる

もう何もかも疲れた

今、空を見たって何も変わる気がしない。

「さーつきっ!」

茶髪のつんてーるをぴょこぴょこさせながらやってきたのは苓奈だった。

「どうしたの~?、さっき廉と喋ってたみたいだけど…」

不安げにあたしに聞いてくる

「ん…?、別に何でもないよ…」

あたしはさっきの事を隠すようにして軽く笑う

「そっか…」

なんだか空気が重い。

突然、苓奈が真剣な目をしてあたしに聞いてきた。

「あのさ…」

「何?」

「咲月は廉の事好きなの…?」

すごく真剣な顔をしてあたしに聞いてくるから逆に目を逸らせなくなった。

「は?、そっそんなわけないじゃんか!、何言ってんの、苓奈が廉の事好きなんでしょ」

ズキン…

何故か心が痛む。

もう自分が何をしてるのかもわからない。

「ん…そっか。あたしね、明後日廉に言おうと思うんだ」

「何を?」

聞きたくなかった。

これ以上聞くと泣きそうだから

「廉に告白しようと思うんだ」



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