優しいきみが好き
その日の放課後私はいつも通り図書室へ向かった。来るかわからない高山先輩をひたすら待った。




ガラッ




私が図書室へ来て15分ぐらいたったころだろうか。ドアが開く音がした。




「もう来てくれないかと思ってた。」




入ってきたのはやっぱり高山先輩だった。




「そんなことないですよ。ちゃんと私の気持ち伝えなきゃいけないんで。」




「そっか…」




それからしばらく沈黙が続いた。なんて切り出せばいいんだろう。そんなことばっかり考えてた。
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