優しいきみが好き
そこには吉野がいた。




「吉野?」




「佐藤?どうしたの?」




吉野はきょとんとした顔でこっちを見た。




「俺は散歩。友達が彼女と遊ぶからって部屋から追い出された。吉野は?」




「私も散歩だよ。見て!ここきれいじゃない?」




吉野は目をキラキラさせて言った。




どきっ。




「うん。きれい。」




俺は動揺を隠すように言った。




そういえば吉野酔ってたみたいだったよな。




「吉野さっき酔ってたみたいだったけど大丈夫?」
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