馬鹿なアイツが大好き
「やっぱねっ−!!
真奈美顔赤いよ?」
希美はそう言って
笑った。
「違うもんッ−!!
一緒にいるだけで
友達だもん。希美
みたいな感じだよ!!」
私はなんか
分からないけど
希美に気付いて
ほしかった。
赤髪は“友達”だと…。
「別に友達でも
いいと思うけど…
本当にそれでいいの?
黒瀧君は多分真奈美の事
好きだと思うよ??
黒瀧君モテルから…
早めの方がいいよ!!!?」
希美はちょっと
真剣に私に喋ってきた。
えっ…
でも長い事一緒に
いるけど…!!
でも私には分かんないよ…
“人と付き合う”
一体…
どういうものなのか
まだ分からない。
赤髪ッ…
あなたが私に
教えてくれるんだよね?
「私は…
分かんない…」
「そのうち気が
つくよ。」
そう言って
希美と別れた。