馬鹿なアイツが大好き



見物をしていると…


「お兄ちゃんッ−!!!
お帰りッ−。」


ドアが急に開いて
びっくりした私。
よく見ると2人同じ顔。
もしかして…双子!!!?
しかもまだ小さい…。


「陵(リョウ)健(タケル)…!!」


赤髪もびっくりして
いた。


「赤髪の弟??」

「そっ−双子の弟。
後姉貴が1人兄貴が1人。」
えっ−!!!
って事は5人兄弟なの!!?
どんだけッ−…多いねん!!


「お兄ちゃんッ−
この人誰ッ??」


陵が私の方を指さして
きた。


「俺の…彼女ッ−!!」


はぁッ−!!!!!!?
まだあんたの彼女でも
何でもないんですけど?


「彼女って−
大きくなったら
お兄ちゃんと“結婚”
するんやろう!!」



けけけけけッ−結婚!!!!
する訳ないじゃん!!
ってかまだ付き合って
ないしッ−…



私は下を向いていた。


「そのうちだなッ−!!」


えっ−!!!
勝手に決めないでよ??
しかもこんな
小さい子にこんな事
教えていい訳ッ−???


私は何もいえないまま
赤髪を見ていた。



< 51 / 92 >

この作品をシェア

pagetop