馬鹿なアイツが大好き
「どこが優しいの??
私こんなに傷ついた
のに…」
「確かに…
真奈美はお前を
傷つけたかもしれねぇ−
だけどな…
お前を思う気持ちは
ずっとずっと優しい
だろが−??」
私は赤髪の言葉に
余計に涙が出てきた。
「でも…」
「でも…何だよ?
これからお前が
頑張ればいいじゃん??」
「もぅ…駄目なの…。
颯太には…好きな人が
いるの…それは…
真奈美?あなたなの?」
えっ…
今何て?
颯太が私の事好き?
「はぁ!!?
何だよそれッ−…」
赤髪もかなりびっくり
していた。
「颯太は前から真奈美
の事思ってたの…」
そう言うと梨華は
飛び降りようとした。
「梨華ッッッッッッッ−!!!」
私は思わず叫んだ。
赤髪は思いきり
梨華のもとに走って
行った。
そして…梨華の腕を
何とか掴んだ。
「ッ−…馬鹿の事
すんなよ?…お前…
颯太一途にならなくても
いいじゃ−ねぇ−か??
…お前可愛いだから…
もっと良い奴現れるって」
私は赤髪に近寄って
梨華の腕を掴んだ。
「死ぬなんて簡単に
やらないで!!!」
「真奈美ッ−…
私は颯太が全てなの…
このまま死なせて。」