馬鹿なアイツが大好き
*彼氏は赤髪*
あれから
月日が流れて…
私は高2になった。
高2の4月…
今だに彼氏はいない。
赤髪はただの友達。
新しいクラスには…
赤髪と希美がいる。
あっ…後颯太も…!!
「真奈美ッ−!!
クラス一緒になれたねッ」
「うんッ−!!
むっちゃ嬉しいッ−」
「本当になッ。
後黒瀧君もいるしねッ!!」
「ッ−…希美!!…」
私の顔は赤くなる。
希美たら…いきなり
何言いだすのよ!!
「ってか…黒瀧君と
付き合わないの?」
「…関係壊したくないし…」
「もぉ…そろそろ
いいと思うですけど!!?
私…真奈美の恋の応援
してるのにさッ−…
全然進歩ないじゃん…」
希美はそう言うと下を
少し見た。
だって…
赤髪が彼氏に何て
ありえないし…
“好き”には
なった事はあるけど…
何からしたらいいのか?
分かんないしぃ。
「赤髪が彼氏何て
ありえないよッ−…」
「もぉ高2だよ!!?
一回付き合ってみたら
いいじゃん??こんな
言い方だめだけど…。
お試し気分で…??
だめだと思ったら
やめたらいいじゃん!!」
私は希美が言った
“お試し”と言う言葉
だけが私の頭の中で
ぐるぐるまわっていた。