馬鹿なアイツが大好き



「彼氏だけど…」


「やっぱり!!
真奈美が男の子
連れて来るのはじめて
だからね!
もしかして…って
思ってたら…ビンゴ!!」


お母さんは
かなりニヤニヤしている。

「でも赤髪…急に
帰っちゃった」


そう言うとお母さんの
目の色が変わった…。


「えっ!もぅ…
赤髪君にいろいろ話
聞きたかったのに…
早く連れ戻して来て!」


この人は王様ですか?
命令されてる感じ…。


「えっ…」


「早く!行った行った−!!」


お母さんは私を
追い出した…。


外に出された私は
何の手がかりもなく
赤髪を探しに行った。


歩いていると…
前から小さな2人組。


「どっかで…
見た事があるような?」


私のその2人を
見つめていると…


「あっ!!お兄ちゃんの
彼女だぁー!!」


!!!
どっかで見た事あると
思ったら…陵と健だぁ。


「久しぶりだね」


「「うんッ」」

2人そろって返事を
返してくれた。


そうだ!!!
この2人だったら
なんか赤髪の事
知ってるかも…!?


「ねぇ?
赤髪の事知りたい
んだけど…なんか
知ってる?」


陵は健の顔を見て

「知りたいの?」


えっ?なんか
知ってるのかな?


「…うん」


陵と健がじゃんけんを
はじめた。


「…何してるの?」


「どっちが話すか
じゃんけんで決めてる」

…ははは…
そうなんだ。
早く教えてほしいな。


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