馬鹿なアイツが大好き
*試練*
「じゃんけんポン!
あいこでしょッッ!
あいこでしょッ!…」
私はそのやりとりを
ずっと見ていた。
結局…健がじゃんけんに
勝ち!私に話を
してくれた。
「あのねぇ−…
瑞樹お兄ちゃん…
外国に行かないと
行けないだぁ−!」
…今何て…
赤髪が外国!?
「でね!
ずっと向こうで
暮らさないと行けなくて
だけど…真奈美と
離れたくないから
行きたくないんだって」
赤髪…だから
家に泊めてって言ったの?
「…真奈美はさッ…
まだ付き合ってない
んでしょ?」
えっ?
…あっ!まだ陵と健は
知らないけッ?
だって今日から
付き合ったんだし。
「もぅ本当の彼女だよ」
私ははっきり言った。
赤髪は私の大切な人。
今までずっと一緒に
いたけど…恋愛対象は
なかった。だけど
赤髪が恋と言うものを
教えてくれた。
これからもずっと赤髪と
一緒にいるって…
決めていたのに…!
外国になんか行ったら
一緒にいられないじゃん…
「えっ!!本当に??
だったらお兄ちゃんの事
守ってあげて!」
!!!!!?
私が赤髪を守る…
ってか私いまいち
理解出来てないん
ですけど…。
やっぱり
赤髪に聞かないと…。
「ねぇ−…赤髪が
行きそうな所どこか
知らない?」
すると陵が
「野原公園とかに
いそうだよ!?」
「私…赤髪に
話しなきゃ…
ありがとうね!
2人とも!」