馬鹿なアイツが大好き
「嫌だよォ…
私は絶対に認めないよ!?
私の家泊まっていいから
…外国に行かないで…?」
私の涙はもう
止める事が出来ない
ほど溢れてて…
「…ちょっと来いよ…」
赤髪が泣いてる私の
腕を掴んで歩きだした。
そっと赤髪の顔を
見ると泣いた顔なんて
一度も見せた事のない
赤髪が泣いていた。
つ、辛いの私だけ
じゃないよね…?
赤髪も…
「つ、着いたぞ…」
赤髪が連れて来たのは
赤い屋根の小さな家。
横には風車があって
小さな川も流れていた。
「こんな所あった…け?」
「…俺の秘密の場所!
今まで誰一人教えた事
なかった!…だけど…
どうしても…真奈美に
見せてやりたくて」
「…めっちゃ…綺麗だね!
赤好きだね…」
「おぅ!赤は最高に
いい色だぜ…
今は髪…黒だけどよ!
ってか何でお前
俺の事名前で呼んで
くれないわけ?」
「それは…
私が赤髪を始めて見た時
の印象だから…!
始めは怖い印象しか
なかったけど…
実はとっても優しい
やつだったなんて
知らなかった!」
私は赤髪の方を
少し見てから
赤い屋根の家を見た。
「そっか…
まぁ俺は瑞樹って
呼んでほしかったけど
赤髪でいいや!
なんか赤髪の方が
真奈美の彼氏って感じが
あるしなッ」
そう言うと赤髪は
軽く笑って見せた。