馬鹿なアイツが大好き



「なぁー…
俺ら…ずっと…
1つだよな?」


赤髪は私の手を
少し強く握った。


それに答えるように
私も赤髪の手を強く
握った…。


「あ、当たり前でしょ!
私…赤髪しか考えられ
ないもん…」


赤髪はそっと私に
顔を近づけて来た。


そして優しいキスを
してくれた。


「…………」


赤髪がそっと唇を
外した。


「俺…俺…
真奈美の事ずっと…

「なぁー見ろよあれ!
ヤンキーぽいお兄ちゃん
とお姉ちゃんがチュー
してたぜ!」
「見た見た!
お二人さん熱いねぇ!」


ふと後ろを見ると
子供が2人私達を
見ていた。


私の顔は熱くなり…
赤髪の顔も真っ赤に…


「何だよ!?あのガキ!
てめえら…見てんじゃ
ねぇよォ!?」


「怒ってる怒ってる!!
行こうぜッ!」
「うん!行こう行こう!!」


2人は走ってその場
から消えた。


「たくッ…
せっかく言う所
だったのに…!!
じゃまされた…」


悔しそうな赤髪の顔を
見たら自然と笑けて
きた。


「!!!!?
何笑ってんだよ!
俺本気だったんだぜ?」


分かってますよォだ!!
でもその言葉…
聞きたくないよ…。
なんか…もう会えない
ような言い方嫌だ。


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