†声優アイドルの男子高校生†【3】
美奈子は、驚いたような顔をしたけど




じっと、動かない




近づいていたはずの俺も、動きをとめた。




「なんてな。
 ほんとに、何か、すると思ってた?」




からかうような俺の言い方




美奈子はすぐに、むきになった。




「思ってない!」




美奈子が少し、後ろにそれ
離れて言いかえした。




「顔、赤」



「あ、赤くないよっ」





頬を両手で、おさえる仕草は、やっぱり美奈子。





「してほしかった?」





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