†声優アイドルの男子高校生†【3】
なんか、照れくさくなってきた!




「自転車乗るかっ」




俺は立ち上がって、部屋からそそくさと出た。




美奈子は、慣れたように後ろに続く。




お邪魔しましたと、小さく挨拶しながら外に置いてある自転車を取り出す。




「美奈子がこぐよ」



俺からカゴつきの自転車を奪おうとする。




「美奈子に乗せてもらうなんて、ぜったいやだね」




俺は、美奈子の小柄な身体にあわせて高いサドルを一番下におろした。




自転車にまたがって、後ろをぽんぽんとたたく。




ここに座れって意味。





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