†声優アイドルの男子高校生†【3】

「なんか、翔ちゃん! らしさを取り戻してきたねっ」





美奈子が、うれしそうに言った。





「俺らしさ?」





美奈子が、“俺”の長い足を引きずらないようにあげながら後ろに座る。




俺は俺で、“美奈子”のか弱い力で自転車をこぐのはきつかった。




俺は、くぅっと息をもらしながら、自転車をこぎはじめた。



はじめは、ぐらぐらと揺れた




走り出すと安定した。






_
< 105 / 282 >

この作品をシェア

pagetop