†声優アイドルの男子高校生†【3】
ちょうど、教会の横

広々とした
駐車場にある

車の前にオーナーは立っていた。




「あのっ! どうして俺たちなんかに、こんなに、よくしてくれるんですか?」




車に乗ってしまう前に俺は、気になっていること

ずばり、聞いた。




するとオーナーは、にっこりとさらに優しく笑い。




「クリスマスの日にどうしても彼女をここに連れてきて喜ばせたいと、それはそれは真剣なお顔付きだったのですよ。
 純粋に、あなたを想う真剣な気持ちに、胸を打たれたんです」




オーナーが車の中から、紺色の毛布を取り出し、にっこり笑い


「外も冷えるので、これを」


と差し出してくれた。




俺は、そっと無言で受け取った。




なにか、言わないといけないのに・・・・・・



言葉が、俺から抜けてしまっていた。




「またお越しください。その時もどうかお二人で」






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