†声優アイドルの男子高校生†【3】

「なんで、そうなんだよ?」



俺は少し、あきれながら続きを促した。


俺のかすかな

苛立ちを感じたのか


美奈子は、あきらかに俺の様子をうかがうように言葉を探してるみたいだ。



まだ、言おうとしない美奈子に俺はもう一度聞いた。




「なんで、美奈子がいたら、俺はやりたいことが出来ないとか思うわけ?」



なるべく、表情には出さないように落ち着いて言ったつもり


だが、美奈子はびくっとさらに、警戒した。


けど、そこは美奈子


言いたいこと



我慢しているような


普通の女じゃない。



それぞれが個性的に、自己主張の強い声優界にいるだけはある。



美奈子は、意を決したように口を開いた。






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