†声優アイドルの男子高校生†【3】
限界・・・・・・





「翔ちゃんは、ちゃんとしたいんでしょ?
 不安定より安定・・・・・・
 だからって。
 大学行ったからって!
 安定できるわけじゃないんだよ?」




「美奈子!」




俺のきつく呼びかける声にびくっとなった美奈子。




「もう、帰ろうぜ」



俺は、毛布を美奈子に残し



立ち上がって、先に歩き出した。




不穏な暗い雰囲気


きれいな景色とは、全くあわずそれがよけいに、雰囲気をこじらせた気がした。


だから少しでもはやく


ここから立ち去りたかった。




先に歩く



俺の後ろから美奈子がつぶやく






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