†声優アイドルの男子高校生†【3】

「翔ちゃん、

 いつもの美奈子より、声が低いの。

 男の子ボイスになってるのよ」




美奈子が、落ち着いて言ってきた。




俺、なぐさめられてる?


それとも、本当に?



それを聞いていた
大森さんが、美奈子の代わりに答えた。




「無意識でしょうねぇ。
低い声を出したいのよ。
男だしね〜?」




無意識?




そう言われれば・・・・・・。




たしかに、いつもの美奈子に比べると


低い声か。




「けど、美奈子の可愛い声には、かわりないだろ?」




俺が、何気なく
言ったこと

ほめ言葉と受け取ったのか。




美奈子は、頬をさっと赤く染めた。



いや。



照れるなよ。



いつも


言ってんだろ?






_
< 15 / 282 >

この作品をシェア

pagetop