†声優アイドルの男子高校生†【3】
「翔ちゃん、
いつもの美奈子より、声が低いの。
男の子ボイスになってるのよ」
美奈子が、落ち着いて言ってきた。
俺、なぐさめられてる?
それとも、本当に?
それを聞いていた
大森さんが、美奈子の代わりに答えた。
「無意識でしょうねぇ。
低い声を出したいのよ。
男だしね〜?」
無意識?
そう言われれば・・・・・・。
たしかに、いつもの美奈子に比べると
低い声か。
「けど、美奈子の可愛い声には、かわりないだろ?」
俺が、何気なく
言ったこと
ほめ言葉と受け取ったのか。
美奈子は、頬をさっと赤く染めた。
いや。
照れるなよ。
いつも
言ってんだろ?
_