†声優アイドルの男子高校生†【3】
「だって、ね。
この役の、修くんって男の子ね。
よく、女の子に間違われるの」
美奈子は、説明した。
まだ、絵も見てない俺だが、さっと読んでみる。
たしかに台本にそう書いてあった。
「あ、そうですか・・・・・・」
思わず、敬語。
男役が、“美奈子”が出来ると分かったところで・・・・・・
声が、それらしくだせるからといって。
だからって・・・・・・
俺が代わりに、それをする。
その不安が、なくなるわけがない。
アフレコ・・・・・・
まさか。
いつも見る側。
アニメの声を、“美奈子”の身体だからといって、
俺が出ることになるなんて・・・・・・。
まじ?
わかってるよな?
大森さんも美奈子も。
中身。ただの高校生の俺がやるってこと・・・・・・。
忘れてないだろうな?
てか。
なんで、そんな余裕なんだろ。
二人とも・・・・・・。
美奈子はとにかく。
大森さんは、もうちょっと
危機感
もったほうが、いいんじゃねぇの?
マネージャーなんだし・・・・・・
思いっきり
楽しそうにしてる気がするのは、俺の気のせいか?
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