†声優アイドルの男子高校生†【3】
そんな不安な気持ちとは裏腹に、俺の意識は限界だった。



ちょっと。



頭を殴られただけで、気を失うなんて。


男の身体だったら、絶対。


踏ん張れた・・・・・・!



脳震盪を起こした身体は、もう立っていられなかった。



ギリギリまで意識を失わないように、のばす。



だから、美奈子が、俺を支えたのが分かった。



俺を横から持ち上げ。



ふわりと浮かぶ感覚。



朦朧とする感覚の中。




美奈子を心配する気持ちだけがからまわっていた。





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