†声優アイドルの男子高校生†【3】
クラスの四、五人がすでに集まってる。



「こっち!
 ここだと思うのよ」



俺に手招きする。



「永沢・・・・・・」



女子より男子の方が不安げな顔で、“俺”の名前を呼ぶ。


自分の身に置き換えてる?


俺だって不安だって。


なんだって、美奈子はこんな所に。



どうやって、ここに連れられて?



いや美奈子


いったい、この中で・・・・・・



「永沢君が、うめいてる感じなの」




心配げな女子に、説明されながら、俺は鉄のドアをばんばん。




たたいた。






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