†声優アイドルの男子高校生†【3】
閉鎖された



防音対策ばっちりな感じの部屋。




人が、まばらに集まってきているのに・・・・・・



本当に、俺がする?



「ディレクターさんの話をちゃんと聞いてちょうだいね。

 あと、マイクとか
あわせてくれるから、ぜったい、さわっちゃだめよ?」




大森さんが、早口で説明した。




「画面が出て・・・・・・あ、ここ。
 台本に書いてある。
 秒数も確かめた方が、やりやすいよ。
 ここ、翔ちゃんのセリフ
 チェックしたからね?」





美奈子も、続いて
説明してきた。




そんなに一気に説明されてもさ・・・・・・



知らねーよ?



ああ、なるほど



わかった。



なんで、落ち着いてるのか――




実感もなにもないんだ。



諦めてる感じに、似てるのかも・・・・・



なげやりとは、ちがうけどな






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