†声優アイドルの男子高校生†【3】
俺は、ゆっくり。



美奈子の口に貼られたガムテープをはずす。



「う……い、翔ちゃあん」





ようやく、自由にあく口で美奈子はポロポロと涙をこぼしながら俺の名前を呼んだ。




ぎゅっと、俺は美奈子の頭を抱えるように抱きしめた。





「わりぃ、遅くなった」





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