†声優アイドルの男子高校生†【3】
「携帯、返せ」
俺は、低い声で静かにまあさをにらみつける。
「あんたたち、おかしいんじゃない?
こんな時まで、入れ替わったフリ?」
おかしいとか。
お前に、いわれることじゃないだろ。
なにかいってやろうと思ったが、素直に携帯を返すまあさにその気も失せた。
「あのなぁ、せっかく可愛い顔してんのに、男にこんなこと、してんじゃねぇよ。自分を捨てんな」
携帯を受け取りながら、あきれながら思わず言ってしまう。
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