†声優アイドルの男子高校生†【3】
放課後、二人で大森さんの自宅にむかうことになっていた。
校門前を出ると、三十代くらいの無精ひげをはやした男に声をかけられる。
「あ! 声優アイドルの美奈子ちゃんだよね? こういうものなんだけど・・・・・・」
俺は、出された名刺を受け取る。
ライター、記者か?
何かを話し出す前に、美奈子がさっと俺をその背に隠した。
「すみません、事務所を通していただけますか?」
迷いのないスムーズな対応だと思う。
男を残して立ち去ろうとしたが、隣を歩かれた。
「お友達のまあさちゃんに聞いたんだけど、彼氏と身体が入れ替わってるんだって?」
その言葉、というより。
名前に反応してしまう。
まあさ?
_
校門前を出ると、三十代くらいの無精ひげをはやした男に声をかけられる。
「あ! 声優アイドルの美奈子ちゃんだよね? こういうものなんだけど・・・・・・」
俺は、出された名刺を受け取る。
ライター、記者か?
何かを話し出す前に、美奈子がさっと俺をその背に隠した。
「すみません、事務所を通していただけますか?」
迷いのないスムーズな対応だと思う。
男を残して立ち去ろうとしたが、隣を歩かれた。
「お友達のまあさちゃんに聞いたんだけど、彼氏と身体が入れ替わってるんだって?」
その言葉、というより。
名前に反応してしまう。
まあさ?
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