†声優アイドルの男子高校生†【3】
美奈子は、大きなベッドに腰掛ける。



俺の手は離さない。


目を閉じる美奈子。


ついこの前までは、自分相手にそれはないと思っていた。



どう見ても、鏡にうつる自分に、そういう気持ちを持つのは気が引けた。



けど、今ははっきりしている。



これは、美奈子だ。


“俺”じゃない。



最初から、俺はここにいて・・・・・・


美奈子はここにいる。



そう思えた。



“美奈子”を感じられる自分が・・・・・・



不思議だけど、心地いいんだよ。




俺は、軽く



美奈子に唇を押し当てるだけのキスをした。





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