†声優アイドルの男子高校生†【3】
†声優†
「翔ちゃん! 急がないと、間に合わないよぉ」
美奈子が、ぱたぱたと俺の前で手を引っ張りながら走る。
前にもまして、俺は美奈子に甘々だ。
時間ないとか
耳に入らず
上から覆い被さる。
美奈子がすっぽりこの腕の中におさまれば、うれしすぎる。
もう、このまま
こうしていたい。
「は、やくぅう」
美奈子は、俺から逃れようとしながら、押しのけたいんだろうけど、なにも変わらず、びくともしない。
まぁ、いっか
そっと、美奈子を離して
俺たちはアニメイベントの舞台にあがった。
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