†声優アイドルの男子高校生†【3】

「良い声だよね。

 ちょっと、このセリフ
 言ってみてくれない?」



ディレクターらしき人は、台本の一部を、指差しながら、

美奈子の隣に
並びながら言った。




美奈子は、のぞき込むようにして、

反射的に、肩の高さに出された

台本に目を落とした。




は?




なに言ってんだ?




なんで、美奈子に・・・・・・



俺に、そんなことさせんだよ?




ただの付き人に?




いくら中身が、美奈子だって言っても


知ってるわけでもないのに・・・・・・。



なんか、スカウトみたいな・・・・・・



いや、まさか



ただの付き人に、
苦し紛れの冗談だよな。




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