†声優アイドルの男子高校生†【3】

「ちがう。やばい」




俺は、美奈子に打ち明けた。





「一場面のセリフ、さっき。
 とっさに全部
暗記してたんだ。

 だから、なんとか
絵だけみれたから・・・・・・声、合わせられた・・・・・・」




俺の告白に、美奈子がおそるおそる聞いてきた。





「じゃあ、次は?」



「覚えてねー」





あきらめたように
小声でつぶやく




次が始まる前に、

なんとか覚える時間がほしいけど・・・・・・。


スタジオの時間は、決まってるらしく


勝手は、ゆるされない。




「そろそろ、次いきます。
 よろしくお願いします!」




ディレクターが合図した。




ぎく・・・・・・







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