†声優アイドルの男子高校生†【3】
「オッケー!!じゃあ、違うバージョンもいってみようか?」
俺の心配を流すように、監督が明るく言った。
美奈子が、自分のそばに俺を抱き寄せたまま
耳元で、言った。
「ごめんね、翔ちゃん。言うの忘れてたんだけど、ADって書いてるとこは、全部、アドリブなの。
絵もひっついてたし、リアリティをだそうと思って・・・・・・」
美奈子は、俺からそっとはなれ
使っていたマイクの前に戻った。
ああ〜!
ADって、アドリブ・・・・・・
って!
知ってても、できるか!
_