†声優アイドルの男子高校生†【3】
「翔ちゃん!」
美奈子が、ぶるぶると怒ったように両手のこぶしをみせた。
「なんで、あんな態度をとられなきゃいけないの?!」
「俺に? 美奈子に?」
「両方!!」
「あいつ、なに?
美奈子、知り合い?」
「知らないよ! 美奈子も初対面」
少し興奮気味な美奈子
美奈子も会ったことのないタイプだったらしい
「はっきり、言ってくれてもいいぜ?
口きくなとか」
俺は、声優じゃないんだしな。
「美奈子は言えない! だって、お仕事あるし・・・・・・」
美奈子はまだ
興奮気味。
「もう、仕事以外の話しかしなきゃ、関わってこないだろ・・・・・・」
慣れないアフレコにさえ、気を張っていた
俺は、どっと疲れを感じた。
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