†声優アイドルの男子高校生†【3】
「翔ちゃん、よかったね! これで、翔ちゃんも声優さん」
美奈子が嬉しそうに、
目を見開いて
俺を見て言った。
いやいや
え?
なに?
とりあえず、美奈子は置いといて・・・・・・
俺は、冷静に考えた。
声優?
はっきり言って、ないな。
大森さんの後頭部にむかって、
俺は口をひらいた。
「俺は、声優、やる気なんてありませんよ」
たんたんと告げる横で、
美奈子があんぐりと口を開いて俺を見ている。
こればっかりは、
仕方ないな。
俺は、声優になるつもりもない。
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