†声優アイドルの男子高校生†【3】

「ね?

 翔ちゃんには、すごい才能があるんだから!

 美奈子、前々から思ってたのよ?

 翔ちゃんは、このお仕事に向いてるって!」




美奈子が、隣で
懸命に、真剣な顔して言ってきた。




なにいってんだ?


こいつら・・・・・・



才能?


向いてる?



楽しい?



あーだめだ!



ぐゎん、ぐゎんしてきた。





声優やるとか


美奈子だから、
うまくやれるんだろ?




一緒にされても、困る。




「勝手に決めんなよ!」




俺は、少し大きな声で言った。




車の中がしんと、静まり
エンジン音が、やたらと響く。




「美奈子の手伝いとか・・・・・・ 練習相手なら、いいけど。

 仕事としてする気はないな」




俺は、はっきり伝えた。






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