†声優アイドルの男子高校生†【3】
俺の眠りを覚ましたのは、美奈子の母親だった。




「ごはん、食べるでしょ?」




驚きすぎて、俺は

横になったまま。

固まっていた。




見慣れない
美奈子の母親を見て緊張感。




すぐに、答えずによかった。




思わず、よそよそしすぎな

返事をしたにちがいない。




「たべる・・・・・・」




一階に降り

出された夕食をとり

そそくさと、風呂に入り




また


部屋に逃げ込んだ。



いにくい・・・・・・


い、息がつまりそうだ・・・・・・




――部屋の中




全身鏡にうつった




風呂上がりの美奈子を見て



むしょうに
抱きしめたくなる




やべ




心細くなってんのか?





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