†声優アイドルの男子高校生†【3】
家族から逃げるように、部屋の中に飛び込んだ。



いつもと変わらない


自分の部屋・・・・・・



藍色と黒が好きな俺の部屋


フローリングに敷かれた


絨毯もカーテンの色それなりにそろっている。



うん、美奈子の部屋と真逆



一週間ちょいぶりなのに、懐かしい



ちょうど、旅行から帰ってきた感じだ。


美奈子は、雑誌をぱらぱらとめくり



不自然に、自然を装う。



窓から、来客が見えることは知ってんだぜ?



内心、あわててる。


ウソが苦手なやつ。

それでいて期待してたってことか



俺が、会いにくるのを待っていたにちがいない



俺は、とりあえず



美奈子が、背もたれにして座っている




俺のベッドに、
ダイブした。




寝そべるだけで、
リラックス。



顔が、ゆるんでしまう。



マクラに顔を沈めながら、俺は聞いた。





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