身体とお金〜Last Love〜
その夜…
色々考えた。
彼は何であんな事言ったのだろうか?
どうして私なんかを誘ったのだろうか?

そんな事ばっかり頭にあった。
もしかして彼も私の事を
そんな都合の良い事を考えた。

「♪♪♪♪♪♪」

携帯が鳴った

(もしもし…こんばんわ)

電話をかけてきた。
メールじゃなくて電話…
電話の向こうの彼は少しほろ酔いな感じに受け取れた。

(もしもし、どうしたの?)
(お酒飲んじゃってねぇ〜何か声聞きたくて電話しちゃった)

彼はかなり機嫌が良く、会った時とは比べモノにならない程に喋った。

(キスしたいなぁ〜また一つになろう!!)

聞いてるこっちが恥ずかしくなる様な言葉を並べた。

その時だった
彼の口から思いがけない言葉が出て来た。

(もしかしたら君の事好きかもしれない)

好きという言葉だ。
冗談かもしれないけど酔ってる勢いかもしれないけど…
私の胸は高鳴った。
そして、そのままドキドキと音をたてはじめた。

(そんな冗談を!好きな人いるんでしょう?)
(うんいるよ!でも一緒にいたいって思うのは君だけ)

酔ってる人間の言う事だあんまり気にもしない。どうせ次の日には忘れているがオチだ。

そう思っているのに胸はウルサイ位高鳴っている

私も好きかもしれない…凄く凄く言いたかった
でも言ってしまったら…

(やっぱり君の事好きかもしれない…おやすみ)

と言い電話が切れた

(私もあなたの事が好きかもしれない…)

私は呟いて眠りについた
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