彼女は悪魔

次の日、青空は6時に起きた。

いつもはこんな時間に起きない。

今日は、昨日出された小さな宿題の発表をしようと思っていて

なんだかワクワクしていたのだ。

二人の反応を考えると、自然と笑みがこぼれる。

「何だよ。気持ち悪いな。」

「ワあっ!

…いたんですか

びっくりした〜」

彼は立ったまま、腕を組んで壁に寄り掛かっていた。

「…寝てない…んですか?」

「言ったじゃん、必要ないって。」

「ああーそういえばそんなこと言ってましたね。」

青空は隣にいた彼女を踏まないように、ベットからおりた。

タンスの引き出しに手をのばしたが、ぴたりと止まる。

「どうした?」

「えーと、一応私は女なんです。」

「…ああ。」

彼は青空の言いたいことを理解して、部屋の外へ出て行った。







「あいつは?」

着替え終わったところで後ろから突然の声。

「わあぁ!…もー心臓に悪いー

はあ、ちょっと外出てるだけだから、呼べばくるよ。」

振り返ると、彼女はベットの上に横たわったまま、

手の甲を目の上にのせていた。

「きつい?」

「いや…」

『いや』というわりには疲れた声が返ってきた。
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