COLORS【茶】怪盗バレン─恋のSPY─
棚からぼたもち。飛んで火に入る夏の虫……。
つまり何が言いたいのかというと、

ラッキー〜〜っっ!!てことなのである。

「ありがとうございます!頑張ります!」

「よろしくね」

彼女は俺に微笑んでくれた。今、女として映っている姿がなんともやるせなく思えてきたり。

しかし、これはこれ、それはそれ!
狙った獲物は必ず手に入れてやる!
『怪盗バレン』の名にかけてな!!



……しかし。

どうしたらいいものか。
う──ん。

梨里華嬢はいつも指輪をつけている。外すタイミングを観察してその瞬間を……。

いや、
でも予告の時間には必ず身につけているからそれは意味がないか。

とにかくまずは情報集めだな。
< 10 / 22 >

この作品をシェア

pagetop