COLORS【茶】怪盗バレン─恋のSPY─
指輪大作戦
屋敷の中の仕組みもだいたい把握できた。
あとは警察の警備体制の情報を得ればバッチリだな。
ここに来て二日目。明日はいよいよ、予告日。
失敗は許されない!俺たちのためにも……そして梨里華嬢のためにも。
コンコン──。
「梨里華様、朝のお食事をお持ち致しました」
「どうぞ」
彼女は朝の光が差し込む窓辺に佇んでいた。
まるで天使が降り立ったような出で立ちで。
大袈裟かもしれないが、まさにそんな表現が相応しい。
「フランスから直輸入した最高級のフランスパンとブラジルから取り寄せたコーヒーをお持ちしました」
「ありがとう」
テーブルにそっと置く。
振り返って微笑んでくれた彼女の右手には何か白いモノが握られている。
「何か見ていらっしゃったのですか?」
「あ、これのこと?──予告状よ。見たい?」
そーいや、千夜のヤツが俺に内緒で勝手に出したんだっけ。
一応、見ておくか。
「はい。見せて下さい……」
なっ!!??
なっ、なんだこの文!!
『2月20日 午前0時
満月の今宵、あなたのハートを盗みに参ります。
──怪盗バレンより』
だとぅっっっ!!!
あとは警察の警備体制の情報を得ればバッチリだな。
ここに来て二日目。明日はいよいよ、予告日。
失敗は許されない!俺たちのためにも……そして梨里華嬢のためにも。
コンコン──。
「梨里華様、朝のお食事をお持ち致しました」
「どうぞ」
彼女は朝の光が差し込む窓辺に佇んでいた。
まるで天使が降り立ったような出で立ちで。
大袈裟かもしれないが、まさにそんな表現が相応しい。
「フランスから直輸入した最高級のフランスパンとブラジルから取り寄せたコーヒーをお持ちしました」
「ありがとう」
テーブルにそっと置く。
振り返って微笑んでくれた彼女の右手には何か白いモノが握られている。
「何か見ていらっしゃったのですか?」
「あ、これのこと?──予告状よ。見たい?」
そーいや、千夜のヤツが俺に内緒で勝手に出したんだっけ。
一応、見ておくか。
「はい。見せて下さい……」
なっ!!??
なっ、なんだこの文!!
『2月20日 午前0時
満月の今宵、あなたのハートを盗みに参ります。
──怪盗バレンより』
だとぅっっっ!!!