雪うさぎ
「ホワよ。ホワは小さな頃から雪が嫌いだが、雪は好きになったか?」

長老さまはあごにあるサンタさんのようなひげをもふもふと揺らしながら言いました。

「まさか!雪はだいっきらいです!」

ホワは力いっぱい叫びました。

「そうか。不思議なものだな。クリスマスの誕生祭は好きなのに」

「うぅーん。だってぇ」

長老さまは少し考えた後、言いました。

「ホワよ。特別に明日やる雪ノ晶の話をしてやろう」
「長老さま!雪ノ晶のことならホワだって知っています!」

「ほう?」

「雪ノ晶は歴代雪うさぎの中でダンスが一番得意だった雪うさぎです!ホワだって知っています!」

ホワは力いっぱい叫びます。

「そうか。しかしこの話は知っているか?」

長老さまはそう言うと、ゆっくり話出しました。
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