王子様なんてキョーミナイシ
『大好きなあなたに伝えたい』
私の愛読書。
恋愛物で、ついキュンとしてしまう作品だ。
五分ほど読者をした所で、私は立ち上がった。
もういけるっしょ!!
だって、あの、短気そうな荒木が、五分以上も待ってる訳ないじゃん。
―ブロロロン
帰ろうと、歩き出した私。
でも、突然中庭にバイクが突入して来て、不意に私は足を止めた。
「おい。暴力女。お前は、暴力振るう上に、約束も守れねぇのか。」
…はい?