王子様なんてキョーミナイシ
「蘭ー!!起きなさーい。」
「はぁーい」
今日も、私はお母さんの声で起きた。
どうも、目覚まし時計では起きられなくて、毎日お母さんに起こしてもらってる。
まるで小学生みたいな私、聖亜理 蘭(セイアリ ラン)。
小さい頃から、この綺麗な名前が自慢だった。
だって、みるからに綺麗そう。
でも…。大きくなるにつれ、この名前が嫌いになってきた。
『名前と性格全然ちがーう』
この台詞、何回聞いたことか。